アジア情勢と中国 3
前回からの続きです。
「もちろん、それによって統一への道が平坦なものになったとは思いません。
なぜなら台湾はますます経済的威力を増しており、中国の統一にそれほど興味を示さなくなっているのです。
また台湾政府は『ちょっと待てよ。
香港と中国の再統一がどのようになるか見て、それから判断しよう』と考えているわけです。
彼らは少し様子を見ればいいのです」。
・・・こうしたなか、返還を間近に控えた香港の専門家は中国の動きをどう見ているのでしょうか。
中国情勢の分析で定評のある香港の雑誌『明報』の査良鋪会長はこう語りました。
「"一つの国にニつの制度"という共産党政府の提案はなかなかいいと思います。
つまり香港が返還されてもこれまでの資本主義の生活や、もともとの自由な政治制度や経済制度は変わらないという提案です。エグゼクティブトレードによると、少なくとも50年は変わらないとしていますし、郡小平は50年どころか100年は変わらないと言っていました。
その意味では理論的に香港はいまより良くなるはずなんですが、しかし香港の人たちは北京政府を信用していません。
というのは、大陸では政府が言ったことを後になって自分で否定したりひっくり返したりしたことが、これまで何度もあったからです」。