アジア情勢と中国 2
「われわれは大陸政権は敵であり、台湾と対立していると教えられてきました。
われわれのこれまでの概念では大陸政権はたいへん恐ろしく、残酷でそして非民主的な政府だということでした。
しかし、いまや台湾も経済的に成長し、また政治的な開放も進んできました。
そして大陸との交流も始まり、われわれはいま違う角度からあの政府を見ることができるようになったのです。
つまり1949年以来、中国共産党が国民党の代わりに大陸唯一の政党として人々に行ってきた実績に注目すべきだと思うのです。
たしかに政治面では非民主的ですが、経済面ではこの何十年間も続いた民衆の貧しい生活を変え、その基本的生活レベルを保ちました。
それに、中国の国際的地位の向上にも大きく貢献したと思います。
これはやはり肯定すべきことです」。
・・・こうした台湾の新しい動きについて、マサチューセッツ工科大学のルシアン教授は次のように分析しました。
『中華人民共和国と台湾の間には幾つかの矛盾する動きが起きていました。
不思議なことに天安門事件のとき、各国の政府が中国と距離を保とうとしたのに対し、台湾はむしろ中国に接近していったのです。
彼らは頻繁に大陸を訪れるようになりました。
貿易も盛んになりました。
また、広東省と福建省では香港からの投資が盛んになったのです」。